能力の範囲内で戦う
IBMの創設者トーマス・ワトソンは次のように述べている。
「私は天才ではない。私にはところどころ人より優れた点があって、そういう点の周りからずっと離れないようにしているだけだ」
いくら野球の才能があっても、水泳やサッカーで成功することはできない。
その点では投資においても同じだ。

投資で成功するために
投資とは自分が支払う価格よりも価値の高いものを手に入れることである。
投資家は、本来の価値を下回る、つまり安全余裕率の考えに基づいて株式を購入したいと考える。
ビジネスの本質的価値を計算するには次の3つの質問に答える必要がある。
1. ビジネスはどのくらいの現金を生み出すのか?
2. いつこの現金は生み出されるのか?
3. 利率はどのくらいか?
まとめると自分の機会費用はいくらなのかという問いになる。
あなたが他の人々よりもビジネスのキャッシュフローについてより良い予測ができるなら、あなたは投資というゲームに勝利することができる。
では、どうすればそのチャンスを得ることができるのか?
一つは、自分自身が他より優れていると思う領域の中に推測を制限すること。
自分はどんな領域でも有能な存在であると考えてはならない。
仮に得意でない領域でビジネスを評価しようとすれば、あなたは専門性の欠如によって失敗するに違いない。
3つのバケツ
チャーリーマンガーはウォーレンバフェットとともに投資機会を3つのバケツに例えた。
YESというバケツ
NOというバケツ
TOO HARD(難しすぎる)というバケツ
TOO HARDのバケツになるのは能力の輪の範囲外にあるものである。

自分の能力の輪の境界について考えるために最適な質問は次のことを自問することである。
「10年後、このビジネスがどのような業界になり、競合他社に比べてこの会社はどうなるのか?」
一部の企業は境界線上にあるように見えるかもしれない。
マンガーのこれに対する答えは、
「あなたが能力を持っている場合、大抵自動的に能力の境界がどこにあるのか感じる。結局のところ、その境界がわからないようであれば、それは能力の輪の中にはない。」
これは、特定の高級品を買う余裕があるかどうか自問するのと同じである。
「自分にはこれを買う余裕があるのか?」
あなたが自問しなければならないのなら、あなたにはそれを買う余裕はないということ。

まとめ
能力の輪の中で戦え
能力の境界で迷うようならそれは能力の範囲外であると自覚しろ
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