こんにちは、今回はチャーリーマンガーが提唱する「コンピテンスの円」についてお話しします。
【コンピテンスの円とは】
コンピテンスの円とは、自社の強みやコンピテンスを図式化したもので、その中心に位置するものが、自社が最も得意とする分野であるとされます。
チャーリー・マンガーは、このコンピテンスの円を用いて、自社の強みに合わせた銘柄の選定を行うことを提唱しています。
【市場動向に合わせた使い方】
市場動向に合わせた銘柄選定を行うためには、まず自社のコンピテンスを把握し、その中から市場のニーズに合致する分野を選択します。
たとえば、現在はデジタルトランスフォーメーションが進展しており、IT分野においては人材不足が深刻な問題となっています。
このような時代背景においては、自社がIT分野に特化している場合、IT人材不足を解決するソリューションを提供する銘柄を選択することが有効です。
また、市場動向に合わせた銘柄選定を行う場合には、トレンドを見極めることも重要です。たとえば、現在は環境問題やエコロジーが注目されており、その分野に特化した銘柄の需要が高まっています。
自社が環境に配慮した製品やサービスを提供している場合には、その分野におけるリーディングカンパニーを見つけ、投資することが有効です。
【銘柄選択の方法】
コンピテンスの円を用いた銘柄選択を行う場合には、以下のような方法が有効です。
自社のコンピテンスを把握する
まず、自社の強みやコンピテンスを明確にし、その中から市場において需要が見込める分野を選択します。
リーディングカンパニーを見つける
選択した分野において、リーディングカンパニーを見つけます。リーディングカンパニーとは、その分野において市場シェアや技術力、ブランド力が高く、将来的にも成長が期待される企業のことを指します。
企業価値を評価する
選択したリーディングカンパニーの企業価値を評価し、割安な評価額であるかを検討します。具体的には、株価収益率(P/E比)、株価純資産倍率(P/BV比)、配当利回りなどの指標を用いて、企業価値を評価します。
持続的な競争優位性を持っているかを確認する
選択したリーディングカンパニーが、持続的な競争優位性を持っているかを確認します。
持続的な競争優位性とは、企業が競合他社よりも優れた製品やサービスを提供できる、あるいは低コストで製品を生産できるといったことです。
競争優位性を持っている企業は、将来的な成長が期待できます。
【まとめ】
コンピテンスの円を用いた投資術は、自社の強みに合わせた銘柄選定を行うことができるため、市場動向に合わせた投資が可能となります。
また、コンピテンスの円を用いた銘柄選定には、自社のコンピテンスの把握や、リーディングカンパニーの選定、企業価値の評価、持続的な競争優位性の確認などが必要です。
これらの要素を組み合わせて、効果的な投資を行いましょう。
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