「この前売った株で結構儲かったし、このお金でもっとハイリスクな株を買っちゃえ!」
あなたはそんな経験ありませんか?
実はその行動、投資家の陥りやすいバイアス「メンタルアカウンティング」によるものかもしれません。
そのような行動を繰り返していると、いつのまにか資金が減っているなんてことになりかねません。
この記事では、そんな投資家の陥りやすいバイアス「メンタルアカウンティング」について解説します。
メンタルアカウンティングについて知り、正しい対策を行えば、あなたも失敗の確率を減らし、投資で成功できるようになります!



メンタルアカウンティングとは?
メンタルアカウンティングとは、行動経済学の用語の一つで、心の会計ともいいますがいったいどんな意味なのでしょうか?
「引き出しからだいぶ前にしまってた一万円札が見つかった!今日はこのお金で贅沢しちゃえ!」
あなたはそんな経験ありせんか?
しかし、この一万円は過去に自分がしまったものだとしても、一生懸命働いて稼いだ一万円ということには変わりありません。
普段節約していて一万円浮かせるのに一苦労しているのに、たまたま思い出した一万円はパッと使ってしまうのです。
このようにメンタルアカウンティングは、人々がお金を異なる「精神的な口座」に分けて考え、それぞれの口座に対して異なる行動基準を持つという現象を指します。
これは日常生活だけでなく、投資の世界においても見受けられます。

投資におけるメンタルアカウンティングとは?
投資に関する判断をする際、理論的にはリターンとリスクを基に最適な選択をすべきです。
しかし、実際には多くの人が「お金の出所」や「使う目的」によって異なる行動を取ることがあります。
これは、お金や投資に対する個人の認識や価値観が影響していると考えられます。
投資におけるメンタルアカウンティングの例
- 利益と本資金の区別:投資家は、投資から得られる利益(「利益の口座」)と、もともとの投資金額(「本資金の口座」)を区別して考えることがあります。例えば、株で利益を上げた場合、その利益をリスキーな投資に回すことを許容する一方、本資金を守ろうとする行動が見られることがあります。
- 特定の目的のための投資:例えば、子供の教育資金や退職資金として特定の口座を設け、他の目的のためには使わないというルールを自分に設けることがあります。
- 損失回避のバイアス:株を買ったけど損失が出ている場合、多くの人々はその株を売却せずに持ち続ける傾向があります。これは「損失を確定させたくない」という心理から来ています。一方、利益を上げている投資は早めに売却して「利益を確定させたい」という感情が働くことがあります。これはメンタルアカウンティングの概念と関連があり、投資家が損失と利益を異なる精神的な口座に分けて考えているためです。

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メンタルアカウンティングに陥らないための対策
- 目的の再確認:定期的に投資の目的を再確認し、それに基づいた判断をすることが大切です。
- 情報の整理:投資の成果を定期的にチェックし、その都度冷静に判断を下すことで、感情に流されずに冷静な判断ができます。
- 第三者の意見を取り入れる:専門家や信頼できる友人の意見を取り入れることで、自身のバイアスを確認し、適切な判断を助けることができます。
まとめ
投資におけるメンタルアカウンティングは、私たちの判断や行動に影響を与える要因の一つです。
メンタルアカウンティングによって陥りやすい間違った行動を知っておくことで、失敗を回避することができます。
また、投資の目的を再確認したり、情報を整理し、第三者の意見を聞くこともメンタルアカウンティングを回避するのに役立ちます。
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