犬に足は何本あるか?散髪屋に行く時は?
犬に足は何本あるかという質問に対して、一般的な回答は4本
しかし、独立思考を持った人間であれば、尻尾も足として数え5本と答えるだろう
散髪屋に散髪が必要かどうか尋ねるべきではないという逸話がある
散髪が必要かどうかは、私たちよりも専門家である散髪屋の方がわかっているに違いない
しかし、ここでインセンティブについて考えなければならない
散髪屋は散髪が必要かどうかの質問に対して、「はい」と答えれば儲けることができ、「いいえ」と答えれば儲けることはできない
もちろん散髪屋はいつでも「はい」と答えるだろう

このような不適切なインセンティブは、散髪屋にとどまらず、外科手術にさえ及ぶことがある
実際にあった過去の事例では、外科医が心臓手術の必要がない人に対して、手術が必要だと答えた
こうした不適切なインセンティブを持った人々から自らを守るためには、常に専門家のアドバイスに対して疑いを持つ必要がある
ここで登場するのが独立思考である
独立思考
ウォーレン・バフェットが何か発言すると、チャーリー・マンガー はその発言に疑いを持つが、多くの人々は何の疑いもなくその発言を受け入れてしまう
投資において、独立した考え方はしばしば逆張り主義と呼ばれ、ベンジャミン・グレアムも逆張り主義という言葉を好んで使っていた
「株式投資家は、他人が賛成したから正しいとか、反対したから間違っているとかではなく、自分の事実と分析が正しいから正しいのである。」by ベンジャミン・グレアム
バフェットとマンガーがこれまでに行った最大の投資の一つに、ブルーチップススタンプという会社への投資がある
これは購入時に10件の訴訟を抱えたビジネスだった
投資家たちは間違いなくこの会社を好きではなかったが、それは価格にも反映されており、バフェットとマンガーはこの機会をミス・プライシング(誤った価格)に対するギャンブルとみなした
EBITDAは使うな
チャーリー・マンガー はしばしばウォール街の常識を批判しており、彼が特に反対しいるのは企業業績の尺度「EBITDA」の使用である
EBITDAは、利息、税金、減価償却及び償却前の収益の略である
マンガーが最も腹を立てているのは、これらの減価償却費を除外していることである
減価償却は単なるコストでなく、最悪のコストである
減価償却は何年も前に行われた現金支出を表している
つまり、機会費用が高い費用である
私たちが会社の業績について考えるとき、間違いなく減価償却を除外することはできない
EBITDAという言葉の登場するプレゼンを聴く時は、EBITDAを「デタラメな収益」という言葉に置き換えると理解しやすい
会社の業績を測るためにEBITDAを使用することは、誰かとの結婚をTinderの会話だけで決めるようなものだ
まとめ
他人の意見に流されず、他人と違った意見を持て!
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