物理学の羨望 チャーリーマンガー のメンタルモデル21

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美しい物理学

人々はシンプルさと優雅さを求める傾向にある。

物理学では「ニュートンの第2法則」や「アインシュタインの質量エネルギーの等価性」などの美しい方程式がある。

左:ニュートン 右:アインシュタイン

これらの方程式は例外的な発見であり、優雅さを兼ね備えている。

しかし、残念なことにすべての物事をそのようなニュートンの公式のように表せるわけではない。

人間の行動を伴う物事に関しては、絶対と言っていいほど表すことはできない。

そしてここに人々が過ちを犯す原因がある。

社会学分野の教授たちは科学分野の教授たちと同様に優雅でありたいと思っている。

しかし、それは不可能である。

これまで生きてきた最も偉大な学者の一人であるジョン・メイナード・ケインズは物理学の羨望の問題を自分自身でよく理解していた。

彼はこのように述べている。

「モデルを定量的に変換することは、思考の道具としてのその有用性を破壊することである。」

そして、彼はニュートンやアインシュタインの発言について不平を言うのではなく、ここで彼自身の経済学の主題について話していた。

例えば、需要と供給のモデルは経済学において非常に有用な思考ツールである。

製品に対する需要が高い場合、その製品の価格は上昇する傾向にある。また、製品の供給が少ないと価格は上がる傾向にある。

一方、その逆の場合、価格は下がる傾向にある。

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しかし、ここに数字を与えようとするとまったくもってうまくいかない。

さらに、数字は客観的に見えるため誤った安心感につながることが多い。

物理学の羨望が私たちを迷わせる多くのケースがある。

一例として、資本資産価格モデル(CAPM)、加重平均資本コスト(WACC)、オプション価格のブラックショールズ方程式がある。

大学ではこれらについて勉強する機会があるが、努力して学んだことのほとんどが無駄であったと気づくことは学んだ人々を苦しめる。

これらのモデルが間違っているという理由について簡単に述べる。資本資産価格モデルやブラック・ショールズは、資産価格の変動が証券投資の決定要因の一つであると仮定しているが、それは絶対に間違っている。

マンガーは加重平均資本コストが正しくない理由を説明した。

「彼らは素晴らしいビジネスを行っていたため、資本で100%を稼いだ場合、資本コストは100%であると言った。したがって、80%の酷い結果をもたらした機会を見るべきではない。」

80%というのは壮大な資産利益率であるにもかかわらず、そのような結果が得られる分野に手を出すべきではないというモデルであれば、それはゴミ箱に入れるべきモデルである。

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