テクノロジーを敬遠する2人
ウォーレン・バフェットとチャーリー・マンガーの2人が最先端技術に関わる企業を敬遠していることは誰もが知っている。
そんな2人のことを最先端技術がどう機能するのか理解できない古代の恐竜だと言う人がいる。
しかし、実際私たちはこうした最先端技術がどう機能するか理解するのにしばしば問題がある。
将来についての予測は、非常に難しいことである。

例えば、金融危機発生時に格付け機関は数千の住宅ローン担保証券に最高格付けのAAAを与えていた。
格付け機関のスタンダード&プアーズ(S&P)は「AAAのデフォルトリスクは0.12%に過ぎない」と述べていた。
しかし、これらの住宅ローン担保証券のうち、実際にデフォルトした証券はどれだけあったか?
機関が予測した数値よりも200倍も高い28%であった。
高い確実性、低い不確実性で予測することはできるのか?
ここで一つの問いがある。
二つのうちどちらの可能性が高いか?
A. 10年後に人々が「椅子」を使っている
B. 10年後に人々が「TikTok」を使っている
テクノロジーは予測を困難にするが、予測することは株式市場においては必須であるため、投資家にとって非常に悩ましい問題である。
Facebookに投資することは、本質的には今後もソーシャルメディアが使われ続けるだろうという予測になる。
技術の変化が大きければ大きいほど、そのような予測の不確実度合いも大きくなる。
これがマンガーとバフェットが多くの変化を伴う産業への投資を避ける理由である。
偉大な2人だけでなく、誰にとってもそれらを予測することは困難である。

まとめ
テクノロジーは変化がはやい
変化のはやいものは予測が困難
予測が困難なものは投資を避ける
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